自宅でごろごろしている気骨の平和主義者

 Wii数独などをしている他は、自宅でごろごろしていて、勉強している姿など見たことがない。書斎などはなく、喫茶店で考えごとをしているようだ。大の英語嫌いで、国宝級の出不精だから、海外へ行ったこともない。・・・もちろん、当該研究の成果を出した当時ではなく、あくまで今は、ということなのでしょうが、それでも、自分の身と引き替えて、何となく心強く感じた方々が少なくないのではないでしょうか、ご同輩。
 益川氏について、毎日新聞は、「反戦語る気骨の平和主義者」という見出しを付けています。坂田昌一湯川秀樹だけでなく、記事では挙げられていませんが、名古屋といえば武谷三男の名前も思い浮かびます。
 ともかく、その毎日新聞の奥野敦史署名記事から、益川氏の談話の一部を紹介します。
 「小中学生は憲法9条を読んで自衛隊を海外に派遣できるなんて考えない。だが、政府は自衛隊イラクに派遣し、更に自衛隊の活動範囲を広げるために改憲を目指す。日本を戦争のできる国にしたいわけだ。僕はそんな流れを許容できない」。
 「(核兵器廃絶宣言に署名した)湯川先生の原動力は核で人類が滅ぶ恐怖だったと思う。僕はより身近に、一人一人の今の生活を守りたい。その実現に、戦争はプラスですかと問いたい。殺されたって戦争は嫌だ。もっと嫌なのは自分が殺す側に回ることだ」。
 こちらの方は、自分の身と引き替えて・・・・・どう感じるでしょうか。