不要不急

 東京の一日感染者が過去最高になったという。政府や都のコメントや対応には呆れて何も言う気はないが、昼か夜かにかかわらず、自粛に耐えられずに外に出る人が増えたからでもあるだろう。
 だが、世の中がこうなってくると、ものごとは簡単ではない。
 今なお福島県産だけではなく周辺県の農産物も選ばないという人もいれば、むしろ買って支援しているという人もいる。旅行は控えようという人もいれば、Goto何とかを利用して被災地や被害地に行こうという人もいるだろう。
 不要不急を言い訳けにして好んで引きこもる人もいれば、昼であれ夜であれ、苦境に陥っている業種の店を救い仕事をなくしそうな従業員を救うという名分で街に出向く人もいるだろう。確かに職を失い住むところまで失うと10万円の申請もできない。「すべての国民に」というのは、いつものアベのウソである。
 仕事関連は別として「不要不急」な外出も外食もしないでいるだけでは、加害加担者ともなる昨今である。 
 だが考えてみれば、いや考えるまでもなく、日常も人生も、不要不急でないものはない。