コロナには氷が効く

 最近は首相より知事の方が有能だ、というのが街の常識になっていますが、どうやらそれは本当のようで、最近、またもや決定的な出来事がありました。

 コロナを前に隠れっぱなしで、旅行に行けいや東京はだめだ帰省はするないやするがよいなどと、何をいっているのかさっぱり分からない首相と政府をよそに、知事は堂々記者会見を開いて、はっきり断固と「コロナにはこれが効く!」と宣言したのですから立派です。日頃信頼している府民のみなさんは急いでイソジンの買い占めに走った、とマスコミは伝えています。

 しかし、買い占めに急いだ府民のみなさんも、速報に急いだ記者のみなさんも、もう少し腰を落ち着けて、知事の言外の声まで聞いてあげるべきでした。知事は「イソジンが効く」とだけいったのではありません。こういったのでした。

 「イソジンでうがいをして口内を殺菌してから唾液を調べれば陰性になります。みなさん、イソジンを買ってうがいをしましょう。氷で脇の下を冷やしてから体温計を挟めば体温は上がりません。みなさん、冷蔵庫で氷を作りましょう。」

 私の知る限り、ここまできちんと報道していたのは、官邸の記者クラブから締め出されている地方新聞の一社だけで、そういうところにも、マスコミの現状が現れています。なお、地方新聞の記事には、次のような独自取材内容もつけられていました。「研究者によれば、氷がない時は保冷剤やドライアイスも代用可能であり、また、空港など額で検温される場合には、30歩ほど手前から額iに氷や保冷剤を当てておけばよいというデータが出ているとのことです。」