英雄的な自爆テロ

 何でもどんどん忘れるというのが私の短所で(いやもちろん自分では長所と思っているのですが)、PLUTO最終巻を(今頃(^_^))読もうと思ったところ当然前を忘れていて、もう一度最初の巻から通して読み了えました。
 イラク戦争の取り入れ方にやや無理を感じましたが、確かに充実した作品です。浦沢/手塚に乾杯。
 ただ、「憎しみではなく、愛を」。そして、最後はやはり、自分を捨てて地球を救います。
 「愛のために!」。一身を捨てて倒す相手は、反陽子爆弾を抱えた最強ロボット、地球侵略の巨大宇宙艦、接近する巨大隕石、あるいは悪の帝国の中枢WTC、などなど。自爆テロこそ、誰にも分かりやすく、誰もが感動できる、究極的にヒロイックな行動ということなのでしょう。
 もっとも、WTCの場合、「自爆テロ」というのは、文字通りの意味ですが。つまり、飛行機が突っ込んだからではなくて、「自ら仕掛けた爆薬」できれいに崩壊したという。