2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 差別と日本人

残暑が戻った。で気が付いたのだが、今年は西瓜を食べていなかった。今頃になってだが西瓜を買って、本屋にいった。 野中広務・辛淑玉『差別と日本人』。今頃になってだが、買って帰って、すぐ一気に読んだ。 あるとき少し名の知れた知り合いのフェミニズム…

 なぜそれをいうのか

例えば八ッ場ダムですが、現地の人が中止に反対していると、かなり大きく報道されているようです。もともと現地にとっては降って湧いたような迷惑な話で「建設反対」だったわけですが、それが長年かけて徐々に押し切られ、水没予定地から移転した家も少なく…

 虹色の

行きつけの店で昼を食べながら見たスポーツ紙に、新首相も旧首相以上にマンガ、アニメのファンだという記事が出ていて、彼の選んだマンガとアニメのベスト10が挙げられていた。マンガの方には、普通の有名作品が脈絡なく並んでいたが、2番目だけ、毛色が異…

 ライト(15)最終回

ご承知のように、中坊鬼平氏は、住管の債権回収で、凄腕を振るい、圧倒的な庶民の支持をえました。庶民の社会的正義から見れば、「不当」にも巨額の金を借りながら返そうとしない越後屋こそ、許せない悪徳商人であり、そんな越後屋の逃げ得を「合法」と認め…

 ライト(14)

「合法性が正当性を虐殺する」というのは、48年のパリならずとも、もちろん私たちの時代に屡々あることですし、そういった場合には合法性と闘う正当性の側に加担すること、やぶさかではないのですが、しかしながら昨今では、なかなか一筋縄ではゆかないよう…

 ライト(13)

例えば、パリ6月蜂起についてなら、サルトルならずとも私もまた、「合法性」に対して蜂起労働者たちの「正当性」に加担します。というか、もしもパリの少数支配ブルジョア階級に対して、多数プロレタリア階級が本気で蜂起したのだとすれば、誰彼の加担などな…

 ライト(12)

無関係な閑話は休題。で、元の話は何でしたっけ。ほとんど忘れましたが、そうそう、「合法性」と「正当性」ですね。 とにかく、「合法性」より上位の「正当性」がある、いい換えれば「合法性」が必ずしも「正当性」を意味しない、ということでした。 しかし…

 ライト(11)6月蜂起

湯「社会システムの革命的な組み替えとかシステムの運用上の改革とかいった、政治や政策の議論は、あなた方におまかせしますよ。私の関心事は、ひとりひとりの生命と生活をどう守ってゆくかということです。」 辻「いえ、だから最初にいいましたが、具体的に…

 ライト(10)生きる仕事

辻「いや、全員出勤されては却って困ります(笑)。家のない人は庁舎に宿泊勤務で、家のある人は在宅勤務ということで、自由に選んでもらえばいいわけですよ。」 湯「確かに、適切な公的介護施設がないためにやむをえず在宅介護をしている場合とか、ま、保育…

 ライト(9)一体化

湯「仕事庁が申請即採用ということになっている一方で、生活保護の申請者が窓口で拒否されるという現実があるわけです。」 辻「そうそう、北九州でしたっけ。ああいうの腹立ちますよね。とにかく申請させないことが仕事だと思っている。」 湯「憲法25条の無…

 ライト(8)仕事

仕事庁について、意外に知らない方が多いようなので、もう少し紹介しておきます。 ・・・辻○長官の仕事庁は、次々と登録採用者を増やしていったのですが、その単純直裁なやり方に、野党の自公党はもちろん、民主党や閣内からも、異論が出されるようになりま…

 ライト(7)6月事件

ともかく、二つの法のさらにメタレベルの法と法廷がない限り、二つの法それぞれが自らの上位性を主張するでしょう。 さて、しかし、サルトルが言及したのは、フランス1848年の、いわゆる6月蜂起で、極く簡単にいうと、2月革命を成功させた社会層の中で「持…