2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 白洲次郎という人(9)

ということで、いよいよというか、白洲賞賛の中心におかれている、占領期における言動になりますが、その前に、ちょっとここで、NHKのドラマについて、二つのサイトから引用しましょう。白洲といえば、余りにも一方的賞賛ばかりなので、「それにしても」と思…

 白洲次郎という人(8)

*W=(次郎は)「〜カントリー・ジェントルマンを自称」。 *W=「gentleはラテン語の"gentils"に由来する。"gentils"はもともと「同じゲンス(氏族:Gens)に属する」という意味であるが、そこから転じて特に高貴な血筋や名門一族といった意味合いで使われる…

 白洲次郎という人(7)

[1,2回のつもりが、ムダに長いですねえ(^_^;)] イギリス大使時代に吉田は白洲と知り合いますが、気があった二人は、大使館の地下室で、喧嘩のように互いに罵倒し合いながらビリヤードを楽しんでいたそうです。生まれた時からの超富裕。それを当然と思わ…

 白洲次郎という人(6)

大磯の吉田邸が全焼したらしいですね。たまたま同じ日に、行き所ない老人が狭い建物に文字通り閉じこめられていた施設も火事になり、大勢の焼死者が出ましたが、吉田邸の方は、改めてニュース写真などにも出たように、風光明媚な場所に、とにかく広大な敷地…

 白洲次郎という人(5)

「お言葉を返すようですが、NHKなどでは、「筋を通した男」、「国益のために身を挺した男」などと、えらく賞賛されていますが」 「ったく、どこに眼がついてるんだといいたいね。例えば、ここを読んでみなさい。ま、これはごく表面的にしか書いてはいないが…

 白洲次郎という人(4)

「手のつけられない不良だったから、島流しにされた」という言葉をそのまま信用するわけにはゆかないでしょうが、ともかく、ケンブリッジ大に留学した白洲は、「自動車に耽溺し、ブガッティやベントレーを乗り回す」という生活を送り、また若き何とか伯爵と…

 白洲次郎という人(3)

「猪口才な」 「ムム如何に」 「そうじゃ、与一を呼べ」 およそ、人が脚光を浴びて、一見歴史のカギを握るかのように見えるには、<時と場面>というものがあります。例えば、えらく古い話で恐縮ですが、那須与一という人がいます。この人は殆ど記録もなく、…

 白洲次郎という人(2)

写真的見た目と銀座的評価の「カッコよさ」は認めた上で、さて、白洲次郎とは、全体何者なのでしょうか。「白洲 次郎(しらす じろう、1902年2月17日 - 1985年11月28日)は兵庫県芦屋市出身の日本の実業家である」。ひとことでいって、「実業家」のようです。…

 白洲次郎という人(1)

どこかに仕掛け人がいるのでしょう。従来の戦中戦後史では殆ど問題にされて来なかった白洲次郎という人が、昨今強い脚光を浴びています。本屋の棚には関連本が平積みになっており、民放の特番が作られ、NHKでも、歴史番組の他、先日も特別番組が放映されたよ…

 村上春樹氏と原理主義

イノブータン王国の与太話などして終わったつもりだったのですが、新聞に村上春樹氏の大きな写真とコメントが出ていましたので、あとひとことだけ。 イスラエルからの申し出を辞退するか、それとも受賞式で批判的(のつもりの)発言をするか。どんな行動にも…

 友好と平和の勝手国

(承前)勝手建国万歳! しかし、イスラエルのように、半公然核兵器を含む異常な軍事力で周辺国を脅し侵略拡張を続ける、といったやり方は絶対許されることではありません。周辺の国々を殴りつけ踏みつけ屈服させることをのみ「解決」だとするような「国」は…

 諸国乱立権

(承前)でも、やはり、「国(国土)」などというものがほしいのでしょうか。命を賭けてでも。更に殺し更に奪い、何世代にも亘る憎悪と反感と呪詛を更にまわりに作り出してでも。壁に囲まれ武器で護り報復の応酬を何世代にも亘って繰り返しながらでも。 なる…