2019-01-01から1年間の記事一覧

今年も終わり

内閣改造直後に経産相辞任、法相も辞任。「桜」会の私物化、不正金疑惑、反社招待、マルチ宣伝、金も名簿も証拠隠滅。かんぽ関連の情報漏えい。首相補佐官と女性官僚の公費デート。元副大臣のカジノ企業献金逮捕、などなど・・・「これだけの政権に関わる事…

「くに」の薄い「国」

しかし、問題は国だといっても、その国は希薄になっている。あるいは、希薄化が国を浮上させている。 因幡の「くに」は、鳥取藩となり鳥取県となっても、スタバがないことで因幡であり鳥取だったのだが、いまや砂場があってもスタバがあって、もはや因幡の「…

支持率について

なぜ、支持率が下がらないのか。 といっても、だいたい「支持率」というのが曲者である。 「何が食べたい?」「カレー」「私も」「5人中4人、カレーの支持率高いね」。これはまあ、言葉の使い方が間違ってるとはいえないだろう。 しかし2日目。「残り物の…

空気について

「桜」も「逃げ切って」国会閉幕。安倍も菅も流石におかしい、という声が多いが、それでも世論調査では、支持が不支持をかなり上回っている。我々はなぜ、現状を支持し続けるのか。そもそも何を支持し続けているのだろうか。 一か月間あいて、前に書いていた…

我々はなぜ

一強に憤慨し、一強を許す空気に憤慨し、支持する人々に憤慨する。人々が騙されているとしてマスコミに憤慨しても、騙されたままでいる人々に憤慨しないわけにはゆかない。しかしそれらの人々は、少なくとも相対的には多数者である。 そうではあっても、実に…

支える人々

前回を一旦削除して書き直す。どうも道が悪かった。といっても道を作りながら歩いているのだから、当方が悪いのであるが。 「アベ一強」というひとつの「空気」が全国を覆っている、という話だった。それがいつの間にか、空気が二つある、いやそれ以上あるこ…

血と地と空気

「民族の血と地」といえばナチスだが、「血と地」という句を最初に使ったのは誰かは知らない。知らないといえば、ナショナリズム/パトリオティズムを、愛国主義/愛郷主義と訳し分けていいのかも知らないし、いわゆる農本/愛郷の関係についてもよく知らな…

空気とお日様

(承前)といっても途中から話がすっかり逸れてしまった。道の始まりを忘れてしまったので、戻ることもできず、進むほかない。といっても何処へ? 互いに相いれない空気があれば、当然空気への反抗も真逆となるが、「事実」さえもが共通の参照基盤となりえな…

空気に逆らう

(承前)「空」しく「空」々しい人「気」も空気、「風」潮も「風」評も空気。「気」にせぬままに空気に流され、「気」にして空気に逆らおうとする。 グレタ・トゥーンベリ氏は地球温暖化を放置する空気に立ち向かい、「私の声ではなく、科学者の声を聞いて下…

事実もいろいろ空気もいろいろ

(承前)。といっても、いつものように読み直しもしていないのだが、ちょっとまた横道。 ほとんど自分で見聞きするだけの世界で暮らしている時代には、(もちろんその時代でも、あくまで「ほとんど」でしかないが)、例えば、互いに顔見知りの村人のほとんど…

「民主的」な罵りあい

(承前)もちろん、「事実が二つある」という事態は、今に始まったことでは全くない。ただ、橋本健二氏がいうように、今や「格差社会」ではなく「階級社会」というべきであればこそ、「階級が異なれば事実が異なる」という原則が殊更目立つのであろうか。 そ…

空気のような空気

(承前)例えば嫌韓の空気などというものにしても、あるといえば確かにあるが、空気だから空気のようなものである。昨年遂に史上最高額を更新したK-POPの日本での売り上げは、今年に入って落ちただろうが、空気のように拡がるときにはまた広がるだろう。「日…

空気に合わせる空気

(承前)歴史を棚上げしたハグや、歴史など知らない例えばプチ整形などは、友人ができる妨げにはならないが、厄介なのは例えば史観(フェイク史観)などを持った「教養」ある連中で・・などと書い継いでみたが、つまらない話であるだけでなく、「空気」がど…

滅びる

「承前」。といっても、筋は通っていないし、昨日との接続さえ怪しいが。 昔の学生は「アルバイト」などとドイツ語で<教養>をひけらかしたりしたが、今は、少なくともドイツ文化に惹かれてドイツ語を学ぶ者より、政府や「空気」がどうであっても、韓国文化…

教養について

(承前)知識は単独であるのではない。例えば、「病院代がタダ」という知識(またはフェイク知識)を持った者は、「不正受給」といった専門知、「パチンコ屋で見た」といった体験知など、関連する知識群(またはフェイク知識群)を、進んで選択的に<学んで…

空気について11 → フェイク

(いい加減に歩いている間に元の道から外れてきた。タイトルの縛りをやめる。) (承前)ところで、「生活保護のうちって~病院代がタダ」、というのは<知識>である。ちなみに、「タダ」というのは間違っているのだが、正誤は差し当たり問題ではない。とい…

空気について 10

しかし、どうもそう単純ではない。 頑張っている俺たちでさえ沈みつつあるのだから、お前らが貧しく辛い境遇にいるのは当たり前だろう。と冷たく突き放しているだけでは多分ない。 「在特会」の「特」は「特権」である。 「生活保護のうちってさー、病院代が…

空気について 9

「空気について」などと大きなタイトルを付けてしまったが、社会学者でも評論家でもなく何か実践運動をしているわけでもない。理論もデータも知らず現場も知らない。怠け者で世の中の動きにうとい。だから、書いていることは、信用してもらうに足りない。信…

空気について 8

もちろん、例えば日本がオワっても、さしあたり困らない連中がいる。正確には、困らないと思っている、ということなのだが。誰か忘れたが(というより覚えているべきような輩ではないし、彼だけではないが)、こんなことを言っていた。「格差社会というが、…

空気について 7

よくいわれるように、一強といっても、有権者全体に対する自民党(比例代表)得票率は17%でしかなく、新内閣に「憲法改正」を期待するのは5%しかない。もちろん侮るのは危険だが。 また、確かに嫌韓言動はあちこちに溢れているが、韓流ドラマやK-POPは健…

空気について 6

バブルの時代には「弱者に向けて鬱憤を晴らすようなエネルギーは皆無」だったのかどうかは知らないが、あり余るエネルギーは、チマチマ弱者などには関わらず、鼻息荒くエンパイアステートビルに向かおうかという、「とんでもなく気持ち悪い」(橋本治)時代…

空気について 5

今日の「デイリー」新聞に、こんな記事があった。 都内の企業に12年間勤務して手取りの月給が14万円だという会社員が「日本終わってますよね?」とネット掲示板に投稿」し、共感する声が続いた。ところが、それを受けて、「ホリエモン」がツイッターで、…

空気について 4

「公正」「正常化」といわず、もっと大雑把でいい加減にいえば、なるほどこういう社会心理はあるかもしれない。 <どうも、世の中が、世界が、うまくいっていないようにも思えるのだが。いやしかし、これでもうまくいっているのだろう、そう思いたい>。 不…

空気について 3

「公正世界仮設」と「正常化バイアス」というのは、なかなか分かりやすい。 ただし、すこし微妙な話になるが、 その「仮説」や「バイアス」というのは、 1)世の中の「理不尽」や「被害」に、つまり「非公正」「異常」な現状に気づきつつ、 2)しかしそれ…

空気について 2

もちろん、「空気」という語を使わなくても、世の中を嫌な何かが覆っている、と感じている人も、そう指摘する声も、少なくはない。けれども、その嫌な何かは、「空気」といわれるだけあって、とにかく正体がもうひとつ明確ではない。「右傾化」などという人…

空気について 1

10月になった。かなり長い間中断していた間にも、災害あり事件あり、その他いろんな動きがあったが、しかしどうも、問題は「動き」にあるのではなく「空気」とやらにある、という声がだんだん多くなりつつあるようだ。 例えば、9月20日号の『週刊朝日』で、…