2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 歴史の中の慰安婦

仮に、警官からかつて実にひどい暴行を受けた、と生々しく証言する人がいたとします。「当時の暴行が私の人生を変えてしまった。今も深い心の傷となって苦しんでいる。このままでは死にきれない」。被害者だという人は、そしてその身内の人たちは、警察に対…

 ゲームの時代

「人斬り以蔵」といわれた土佐勤王党の岡田以蔵だったか、あるいは逆に新撰組の「人斬り鍬次郎」こと大石鍬次郎だったか、どちらかの話である。この際それはどちらでもよい。 暗い座敷に集まった同志たちが酒を酌み交わしつつ政局を論じる間も、彼は部屋の隅…

 雑記

雑誌やマンガは別とすれば、日頃読むのは、文庫本か新書だけである。それも、困ったことに、コレを数分読むと何か他のことをして今度はアレを手にとるといった具合。いわば寸断併読とでもいおうか、結果、常時かなりの本が読みさしになっている。 困った読み…

 アトはついてくる

どんどん歯止めがはずれてゆく昨今ですが、昨日のニュースによれば、さらに政府は、アメリカから声がかかれば「世界中どこでも」戦争に参加することができるように、日米防衛協力のガイドラインを改訂する方針だそうですね。「周辺とはどこまでかなどとうる…

 世はこともなく

何となく続きですが、甚だ僭越な個人的感想ながら面白くなかったというのは、多分、作家や作品の責任ではなくて、世の中が面白くないからなんでしょう。いや、これはこれで実は面白いからなんでしょう。 ずっと昔、「芸術は爆発だ」というのが口癖の、面白い…