2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 <変>な広告(8):くだん

「よって件の如し」。「件(くだん)」は、意味的には「くだり」と同義だろうが、「件」の字は、確かに、「人」べんに「牛」と書く。字義的には、<人が牛を曳いている>、つまり<人の傍らに牛がいる>ということらしいから、何の変哲もないが、しかし文字…

 <変>な広告(7):効果は神の如し

毛髪のことばかりで恐縮であるが、ついでにこれも(1926.7.3.大毎)。横長の広告なので小さくなるが。 「九州帝国大学教授某某博士創製」だそうである。「アナタの心配は杞憂にすぎず」。何となれば、「毛髪の諸病に対し「玄華」の奏功は抜群」で、「効果は的…

 著作権の非親告罪化

「とんでもない法案が審議されている」、と、たけくま氏が書いておられる。 何だろうと思って読むと、著作権法を親告罪ではなくしようという動きがあるとのこと。 実に、< と ん で も な い ! >ことである。 とりあえず、「竹熊健太郎のブログたけくまメ…

 <変>な広告(6):片ヒゲ浮世絵

(1)で『歯磨スモカ』片岡敏郎を、(4)で「片ヒゲ美人」を紹介した。 ところが、こういう広告を発見! ・・・何とこれは、『歯磨スモカ』の「片ヒゲ美人」ではないか。 美人の元は、右に揚げた絵(栄松斎長喜「東扇屋つかさ太夫」)に間違いなかろう。一方、…

 集団的自衛権

首相になるずっと前からの狙い通り、9条を攻め落とすつもりでいる男の支持率が結構高い。 多くの人々は、とっくの昔から、自衛隊という名の組織を認め、それが事実上軍隊であることを認め、他国との安全保障条約の締結を認め、そして先年からは、遠く海外に…

 <変>な広告(5):う〜ん、これは・・・

▼ 先ず第一問です。これは何の広告でしょうか。(1926.12.30.大毎) 青で消してありますが、小さい字は読めます。でも、その前に、このイラストだけ見て、3択で答えてください。(答え→ ) A 左手の毛がとれたのを見て、「脱毛」のBefore/Afterを喜んでいる…

 バチモン「シマウマ」讃 

[中国で、ディズニーランドをまねた遊園地が人気を集めていると、TVで報道された。ディズニー公認ではなく、ヌイグルミのキャラクターも全て<変>であり、「違法コピー商品が横行している中国」を象徴するできごとだと指摘。「夢を壊される」というディズ…

 <変>な広告(4):片ヒゲ美人

こういうものを取り上げ過ぎるのはどうかと思うが、脱毛剤を取り上げたので、逆の毛生薬の広告も紹介しておこう。 『毛生液』である。「もうせいえき」とルビしている。 小さい広告であるが、美女の顔についているのは印刷汚れではない。ヒゲである。しかも…

 <変>な新聞広告(3):ハハハ、ナルホド

最初に白状したように、私は全くの素人である。日本の広告史上最も有名な「赤玉ポートワイン」のポスター位はもちろん知っていたが、あれも片岡敏郎だということは知らなかった。 1907年に壽屋が発売した「赤玉ポートワイン」は、ヨーロッパで愛飲されている…

 1897-33:明治30年

あと少しだけつけ足して、ひとまず区切りにしよう。そのうち、次は1911年にでもしようかとか思っているのだが、先のことは分からない。 さて、元日から『金色夜叉』の連載がはじまったこの年。獲得した賠償金で金本位制も確立し財政も景気も悪くない。鉄道の…

 <変>な新聞広告(2)そんな奴おらんでぇ

というのは、変わった、ユニークな、おもしろい、というような意味である。な広告といっても、例えば、性的あるいは身体的コンプレックスに乗じた、怪しげな器具や薬の通信販売広告などは、今も昔も多いが、そういうものは取り上げない。 といいながら、この…