70年昔

 (昨日のブログ文には、最初後半があって、全体として別の趣旨だったのですが、わざわざ8.15に書くには、少し不謹慎?ではないにしても相応しくないかと思い、二つに分けました。以下は、昨日一時公開していた後半部分をもとに)。
 たまたま昔の地図なし自動車旅行の話が出たのですが、それが1939年で、今からちょうど70年前、第二次世界大戦勃発の年にあたります。ちなみにノモンハン戦争もこの年です。
 といういことで、いまの子供たちが、大体70才ほど年上のじいちゃんさま、ばあちゃんさまに、自分たちと同じ子供時代のことを聞くと、それは戦争時代の話になるわけですね。沖縄や広島長崎には、実際にそういった語り部の人がいて、修学旅行に行った生徒たちが、自分たちと同年齢の頃の体験を聞いて衝撃を受けたりします。戦争ははるか遠くになったようですが、少なくとも今はまだ、あの戦争は、老人の子供の頃の実際体験として、ある意味子供たちの「すぐそばに」あるわけです。
 ところで、そのような関係を、もう一サイクル遡ってみると・・・
 今から70年前1939年の、そのまた70年前は1859年。その年生まれた人(例えば坪内逍遙)が、孫などに自分の子供の頃の話をすると、それは、御一新の話になったことでしょう。
 どうということのない単純な話で恐縮ですが、あの戦争がそれほど遠くの記憶になったということなのか、明治維新もそれほど遠くない出来事だったということなのか、どちらでしょうか。