2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 「サルトルとボーヴォワール」続きの続き

○「哲学」と「愛」 1本の映画のことを、こんなに長く書く程のことはないのですが、書きかけた以上、肝心の問題を放置したままというわけにはゆきません。 この映画は、副題が「哲学と愛」となっています。 いわゆる「大きい物語」の失権消滅という最近のい…

 「サルトルとボーヴォワール」続き

○言葉と暴力 前回書いたことは、もちろん批判でも非難でも全くありません。たとえ、「小市民にはなりたくない」というのは、実は「小市民の貴族になりたい」ということであったとしても、小市民の貴族である作家だけが、(実際はともかく)「自由」な存在と…

 映画「サルトルとボーヴォワール」

DVDを貸してくれた人があって、「サルトルとボーヴォワール」という映画をみました。何か言葉を添えて返したいのですが、この映画はどう見ればいいのか、落ち着きが悪く、少々困っているところです。ここを借りて、少し書いてみたいと思います。 といっても…

 『提督回想録』(抄訳の4)

(承前) 気が付くと、二人の会話は、絵の話からドラマの話に移っていた。西洋近代の額縁演劇では観客は舞台空間を逆消失点から覗いていることになるので登場人物は視野の中に突然現れる、といった話は、士官学校で遠近法の勉強をしたので何となく分かったが…

 ふくしまは、元気です。

TOKIOが桃を食べるふりをしているだけに見えるCMがあるそうですね。「ふくしまは、元気です。」というCM。 TVでじかに見たわけではありませんが、動画をネットで見ると、「なるほど」です。(→「ざまあみやがれい」9月2日) また、新聞にも全面広告が…