ハブでもめているようですが、何いってるんでしょうかねえ。ハブといえば、沖縄に決まってるじゃないですか。
そういえば、沖縄についても、マングース基地移転で困っているみたいですが、75％もの基地を沖縄ただ１県に背負わせて、それでも県外移転も国外移転もできないとは、新政権ももうひとつ腰が据わっていないようです。
でも、実は、一石二鳥の案があります。簡単なことです。すぐにもオリーブをくわえて、マングース親方のところへ飛んで行って下さい。
「おめでとうございます、平和賞。平和といえばハト、ハトがお祝いに参上しました。それにしても、世の中にはけしからん連中が少なくないようですね。折角の平和賞に対して、いうに事欠いて、口だけじゃないか、などと、全く失礼千万。いえいえ、私はそんな、滅相もない。私は信じておりますよ。親方はイエス・ウイ・キャン、実行の人だということを。そこでご提案なのですが。
とにかく、世界平和で核廃絶で軍縮なんでしょう。それが口だけじゃないことを世界に知らせる、名案があるんです。ほら、例の基地ですよ。冷戦時代でもあるまいし、世界最強のマングース軍団にとっちゃ、海外基地の一つや二つ、もはやどうでもいいでしょう。というより、正直、多すぎるのはお荷物じゃないですか。
で、この際、移転先を見つけろなんてケチなことをいわずに、「イエス・ウイ・キャン、世界平和だ基地縮小だ！」、ってことで、例の基地を、移転じゃなくて廃棄縮小すると宣言するんです。どうです。世界中から拍手喝采の名案でしょう。
もちろん、軍は反対するでしょう。洋の東西歴史の古今を問わず、軍というのは、単純強気で押すことしかできませんし、軍需産業の強力プッシュがありますからね。でも、日本の歴代政府は、沖縄の人々に対して、『基地問題にはご不満でしょうが、日米の政治経済的関係を破綻させないためにはしょうがないんですよ』と言い訳けして来たし、今もテレビ評論家などが『基地移転問題でマングースと決裂したらエライことになる』、と同じお題目を称えています。その常套手段を、マングース軍に使えばいいのです。『基地縮小にご不満なことは私も同感です。でも日米の政治経済的関係を破綻させないためにはしょうがないんですよ』と。だって、いくら基地が大きいからといって、軍人の数より住民の方が圧倒的に多いでしょう。イエス人権と民主主義の大統領ですからね。『日米の政治経済的関係維持』のために、多数者の側がこれまで長年我慢してきたのですから、今度は同じことのために、少数者の方に少し譲ってもらいたい、といえばいいのです。大丈夫、退却を転進といったりしてメンツを立ててあげれば従いますよ。イエス・ウイ・キャン、今がチャンス。何しろ世界の平和賞までもらったんですからね。
ただし、拍手喝采間違いなしにするためには、ちょっとしたおまけが必要です。ODAなんかでも、金を出しっぱなしではいかんといわれる時代ですからね。ここは世界最強国の太っ腹を見せて、さしあたり、あと一つ二つ、飛行場基地をおまけに返還して下さい。それと、もう一つ大事なのが「思いやり予算」です。沖縄の長年の苦労を「思いやれば」、無償返還はあんまりでしょう。これまでのことを振り返って、今度はお返しに、「思いやり予算付き返還」でお願いしますよ。」
・・・・・で、ハト氏は、どうするかというと、その「思いやり予算」を、返還された地主さんたちから高額で土地を買い上げるのに使うのです。そして、おまけ返還基地を大空港を整備するんです。名前は、もちろん沖縄ですからね。「ハブ空港」に決まっています。
ハブ空港といえば、羽田をハブになんて、新大臣も全く大局が見えていませんね。早速、羽田いいけど成田どうする関空困った伊丹もあるよ・・・などと大騒ぎ。でも、結局みなさん、自分が便利かどうかだけしか考えていませんから、そんな声を集約するだけでは、当然人口の多い地域の声が勝ち、ますます一極集中が進みます。そして、自分の利便第一の空港は、アジアから見放されてゆくこと間違いなしです。
アジアのハブを目指すなら、問題は首都圏の利便でも日本の利便でもなく、当然、アジアの利便です。それにはどこか。もちろん沖縄です。ハブは沖縄、ハブは琉球に決まってるでしょう。大局をみれば、地理的にも歴史的にも、琉球こそは、東アジア、東南アジアのハブの島です。
ご承知のように、空の港なんてない大昔から、琉球王国は、アジアの人や物が集まる中継港、ハブの港として栄えてきました。明（ミン）の入り船薩摩へ出船。磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る。ハブの港にゃ夕焼け小焼け。明日の日和は、ヤレホンニサなぎるやら〜〜。「ハブの港」、野口雨情詞、中山晋平曲の名曲ですね。
薩摩入り、琉球処分、沖縄戦、基地苦・・・これが琉球の歴史です。今こそヤマトのハト氏は、マングース強国に掛け合って空港を返して貰い、琉球にハブの港を作るべきです。オバマ氏はイエス・ウイ・キャン口だけじゃなかったと世界が賞賛。ハト氏のチェンジも本物だったと沖縄県民も納得。アジア諸国も、朝鮮戦争ベトナム戦争の悪夢を背負って自分たちに睨みを効かす基地の島から、アジアみんなのハブの島への転換を大歓迎。一石二鳥、いや三鳥四鳥の名案でしょう。
基地返還により、沖縄にハブ空港を！！ これですよ。
