日の丸を振りたかった土地

 五輪までもが失敗してもなお懲りないのは、結局選ばれ支持されているからということになるのでしょう。少なくとも、あの人は(人であるとして)極めつきの小心者ゆえにこそ(むしろキャンキャン吠えるスピッツのように)虚勢を張って何度も暴言を吐いたりしてきたのですが、一向にリコールの動きもなかったわけで、何だかだいっても俺は支持されているのだと思ったまま、任期を全うするようです。
 五輪てのは、結局「ニッポンチャチャチャ」ですからね。方便だったとしても自民政府も強制しないといい、東京地裁も強制は違憲だとし、天皇までもが強制はいかんといった「日の丸君が代」を、あの人(人であるとして)は、ごり押しに強制してきたわけです。それでも、そんな人(人であるとして)を、選んだ都民は、辞めさせなかったのでした。
 五輪が開かれていれば、ご当地自慢の会場で、「日の丸」が掲げられ「君が代」が歌われる。あの人(人であるとして)はもちろん、選び支持し続けてきた都民も、さぞ感激してキャンキャン騒ぎたかったことでしょう。
 ところで、そんな首都からはるかに遠い土地の過疎地にできた巨大スーパーが、テレビで紹介されていました。とにかく品揃えがすごいのが自慢だそうで、超巨大店舗には、年に一個売れるかどうかというような品物までが並べられています・・・ということで何点かの超レア商品がカメラで紹介されていたのですが、例えば、牛の爪切り、墓石の文字修復具、そして、門前掲揚のためらしい「日の丸セット」。ま、間違っても五輪が開かれる心配などないのですしね。