ゴミが溜まらないように

 以前、荒川修作らの「養老天命反転地」という施設のことを聞いて、わざわざ1泊までして行ってみたことがあります。もちろんあくまでも個人的感想ですが、ガッカリ物でした。とはいっても、それは期待があったからで、毒にも薬にもならないにしても、ちょっと変った空間が無駄に拡がっているのは、あれはあれでいいと思います。
 いま、行ってみたいと思っているのは、大阪舞洲のゴミ処理場です。無駄遣いという視点から紹介されることもありますが、「ゴミが集まるところ」がフンデルトヴァッサーというのがすばらしいですね。これもあくまで個人的期待ですが。
 反対に、吹き寄せられた「ゴミが集まらないように」、ちょっとした都市空間に、しょうもない造形作品を設置して、小綺麗な公園や広場にしているところがあります。期待されるのは、「清潔な」正規都会人がお洒落な待ち合わせに使ったりすることであって、そのためには、「不潔」な都会ゴミ人間が居づらくなるようにしておかなければなりません。というより、聞くところによると、しょうもない造形広場を作るために、ゴミ人間を排除したりもするようですね。
 ゲージュツというのは、いろんなところで使われるようです。