コンビニ弁当

 おめでとうございます。
 お正月にふさわしくない話で恐縮ですが。
 マータイ氏の「モッタイナイ!」を気にしてでしょうか、あるいは便乗宣伝にもなると思ってでしょうか、どこかのコンビニチェーンでは、毎日たくさん捨てられる賞味期限切れのコンビニ弁当を回収して飼料にするシステムを作る計画をしている、というニュースがありました。
 しかし、都会などでは、手を着けずに捨てられるそういった弁当を「個人的に回収」して、公園のテントなどで食事をしている人々もいると聞きます。となると、この度のコンビニチェーンの計画は、そういった人々の食糧事情に、かなりの影響を与えるのではないかとも心配されます。あるいはむしろ、そういった「個人的回収」をさせないようにすること、つまりテント村への「経済封鎖」にこそ、計画の隠された目的があるのかもしれませんが。
 けれどもまた別のニュースによれば、福岡県のある養豚農家で、回収業者が持ち込んだコンビニ弁当を母豚に毎日与えたところ、子豚に奇形や死産が相次いだということです(西日本新聞社「食卓の向こう側」)。 となると、「個人的回収」の封鎖は、結果的に、テント村住人の健康管理に資することになるのでしょうが、一方、チェーン店あげての「組織的回収」で全ての売れ残りコンビニ弁当が飼料になって、それを食べた奇形豚が大量に生産されて、その肉がコンビニ弁当の豚カツなって・・・という循環が始まるのでしょうか。