ハーフ&ハーフ(3)

 名誉会長一族の血で血を洗う内紛の連続と、介入しつつ実権を強めてゆこうとする藤原事務長一家との長い確執。
 前回みたように、鎌足による藤原第一アタックにつづく、不比等による第二アタックでは、送りこんだ娘が、藤原ハーフを産むと、そのハーフにも、不比等は自分の娘を娶せる。つまり、ハーフ聖武の方から見れば、母も妻も同じ藤原組長の娘(異母姉妹)ということになったわけで、たまったものでは・・・なかったかどうは知らないが。かくして妹娘は、外国人(臣家)の身ではじめて皇后となって娘を産む。そして、不比等からすれば孫であってひ孫であるその藤原3/4の娘が、46孝謙名誉会長となる。
 ただし、このクオーターの娘孝謙は、例の道鏡などいろいろある中をさらに48称徳とがんばるが、結局子がなく、そのライン(天武系)は行き止まりとなり、名誉会長は天智系に移る。
 図の(A)は、関係者の生没年と婚姻関係であるが、ただし結婚時期は正確ではない。もちろん、クオーターなどといっても、実にいい加減な計算なので、仮に、この時代に皇系をリスタートさせた天智、天武と、藤原姓を独占することになる不比等、という3人の、血統というか遺伝子というかを、日曜日の手すさびに計算してみたのが(B)である。ただし、白い○は、名誉会長一族でも藤原一家でもない家の娘である。
 あまりというかほとんどというか、いや全く意味のない計算ではある。ただ、紀香さんもめでたく人気復活したことではあるし、第3アタック以後も続く波状攻勢からすると、名誉会長として連綿ご苦労されて来た方々は、むしろ実質「藤原さん」とお呼びした方が適切なのかもしれないなどと、ふと思ったりした日曜の午後であった。