燃えた「バカボン」

 一日一件で来ましたが、気分が悪いので、特別に口直しを。
 「バカボンの旗燃やされる 東京・青梅」、というニュースの見出しを今見ました(毎日)。本文には「赤塚さんの代表作「天才バカボン」などのキャラクター」が描かれた旗だとあり、読売では「「天才バカボン」のキャラクター」という表現。もちろん、どのニュースの表現も間違ってはいません。しかし多分、描かれていたのは(少なくともより多く描かれていたのは)、バカボンの「パパ」の方でしょうね。拙文とは異なり、バカボンは、パパが主役の話の方に楽しく流れて行ったわけですが。
 と書きましたが、そういえばあれも、最後の方は、何というか、つらかったですね。破壊的なギャグ漫画の宿命である、自己破壊劇の典型でしょうが、グニャグニャ線とか白紙などで、いわば燃え尽きた「バカボン」。その旗が燃やされたというわけです。