座り読み

 本屋のアルバイト店員が殺されたようですね。「誰でもよかった」のがたまたま本屋の店員だったということで、ほんとに可哀想なことです。
 私も、夜、本屋へ行くことがあります。最近大きい本屋では、立ち読み厳禁どころか、マンガ以外はむしろ立ち読み歓迎で、ゆったりした椅子などを用意してくれています。今も、7千円ほどの本でちょっと読みたいのがあって、もちろん著者にも出版社にも本屋にもご迷惑なことは重々承知なのですが、失礼して座り読みさせて頂いています。読みたいページが一部だということもありますが、それより何より、読み終わってからのことを考えると、大きい本は一切敬遠というかお断りの気持ちが強く、申し訳ないことをしています。まあ今回のは結局禁を破って買ってしまうかもしれませんが、今のところは何とか(^_^;)。
 というわけで、私のような者にも、品揃え豊富で検索も簡単で座り読み歓迎など大書店はありがたいのですが、しかし振り返ると、小さい町の本屋さんは実に危機的な状況のなようですね。近所にも以前、特色のある本屋さんがあり、小さい出版社のものに店長お勧めのカードが貼ってあったりと、大変よかったのですが、数年前に消えてしまいました。いまはいわゆる古書チェーン店になっていて、もちろんそこにも、昔の「古本屋さん」的な趣は全くありません。
 10年ほど前に、ある城下町で、大正時代から続いている書店に入りましたが、店の構えはもちろん内部の棚とかも含め、実にいい感じの店でした。できれば今年の夏か秋にでも、ぜひまた訪れてみたいと思っているのですが、まだ残っているのでしょうか。心配です。そんなことをいいながら、けしからぬことに、大きい本屋で座り読みをしたりしているのでけれど(^_^;)。