ダメだこりゃ

 郵政という国の事業がうまくいっていたかどうかには全く別として、レイプ犯だともいわれる男が「カイカクカイカク、ユーセイカイカク」と単純連呼し、またマスコミも国民もそんな連呼にコロっと騙されたものだから、しめしめうまくいったと事業をそっくり特定の財界人に丸投げし、そいつが国民のカネを何百億も、盗みも同然なやり口で自分の関係企業に移し、株は国際ハゲタカにまかせてしまう。そして結局首相も、それに怒った大臣の首を切ってまで、そいつをかばう。郵政国際利権の底知れぬ闇に蓋をしようと必死なコイズミ一派の脅しの方が、国民の怒りの声よりも怖かったのでしょう。で、与党はそれを黙って追認。おそらく、利権の毒は与党全体にまわっているということなのでしょう。
 とはいえ、こうなることは、コイズミが連呼している時から指摘されていたことです。追求さるべきは、コイズミ一派や泥棒社長、あるいは内閣や与党のみではありません。連呼のお先棒を担いだだけでなく、今なおコイズミやタケナカの顔色をうかがうマスコミは、このニュースにも、「世論の声はどうなんでしょうか。週末あけに出るアンケート結果が待たれます」、などと、ジャーナリズムの魂もない腑抜けた態度。いまさらながら、「ダメだこりゃ」とでもいう他ありません。もっとも、いっただけではどうにもならないわけですが。