なぜそれをいうのか

 例えば八ッ場ダムですが、現地の人が中止に反対していると、かなり大きく報道されているようです。もともと現地にとっては降って湧いたような迷惑な話で「建設反対」だったわけですが、それが長年かけて徐々に押し切られ、水没予定地から移転した家も少なくないのに今更何だ、ということで「中止反対」の声があるのは分かります。しかし、いつものことながらマスコミ報道は信用できません。偶然そこにいた地元の一般住民の人に話を聞いたかのようにTVで報道されたのは、実は、ダム推進派の町会議員だったということです。勘ぐれば、どうせ公共事業で潤う企業と繋がりがある人物に違いありません。これも一種の意図的なヤラセですね。
 昨今では、居ながらにしていろんな意見が入って来るわけですが、その人は何故それをいうのかが見えにくいので、心しなければなりません。高速道路問題にしても、日頃高速を利用して商売している人なら無料化賛成に決まっていますし、競合する電車やフェリーの利用者なら廃線が不安で無料化反対でしょう。立場を明記しての意見なら分かりやすいのですが、ほとんどは第三者的評論の顔をされるので、こちら側でフィルターを用意する手間がかかります。例えば児童手当については、ご自分の年齢、子供の有無、所得額、などを明記してから、支給賛成/反対、所得制限賛成/反対などを書いてほしいものですが、いやそれは無理でしょうね。