大体、「移転問題」といういい方で、足下が見えています。「廃止」や「縮小」ははじめから除外されているわけですね。
とりわけ、「グアム移転」案というのが、わけがわかりません。グアムというのはアメリカ領ですから、アメリカがいうならともかく、当方でいうことじゃない。いうなら「普天間からなくす」案でしょう。移転先がワシントンかグアムか、なんてことは、内政干渉・・・いや、もちろん、単純に「いなくしてくれ」とはいえないので、遠慮して、「グアムはいかがでしょうか」と、お伺いしてるのでしょうが。
もちろんグアムはとうに拒否されています。というわけで、いよいよ今日は、外相が、「県外移設だと普天間が固定化される。県民はそれでいいのか」と、本音でおどし出しましたね。結局、「いろいろと移転先を検討し、アメリカさんに提案もしてみたのですが、どれも了承してもらえず、どうしても辺野古以外にはみつかりませんでした。多少沖へずらし、いろんな形で金も積みますから、曲げてご了承くださいますよう、お願い申しあげます」、ということを、いついうか、そのタイミングをはかっているだけのようです。
こうなれば、自民党さんらがずっと主張されている案（で、民主党さんもそれになる他なさそうな案）でいくしか、しようがないようですね。仕方ありません。じゃ、それでゆきましょう。
１）日本を含む東アジアの平和が破られる緊急事態に即応するために、沖縄にアメリカ海兵隊を配備しておくことが必要である。（だから、基地廃止も縮小も、本国配備も、全部ダメ、というんでしょう？）
２）普天間基地には問題があるのが、他には適切な移転先がないので、やむをえず辺野古へ移転する。（つまり、辺野古案以外は全部ダメ、というんでしょう？）
仕方ないじゃないですか。それでゆく他ないようです。ただ、契約は相互的でなければなりません。次のことも、絶対守ってもらいましょう。
３）沖縄基地の目的外使用は禁止する。
「日本を含む東アジアの緊急事態のために」備えないといけない、だから沖縄基地は必要なんだ、ということなんですよね。その「目的」を守ってもらいましょうよ。違反した場合は、基地は即時撤去です。
沖縄の海兵隊を、アフガンとかイラクとか、その他の地域に派遣することは「目的外」です。絶対禁止です。
もちろん、どこかへ一時的に撮して経由派遣するような抜け道も禁止です。
アフガニスタンの危機は日本の危機に波及するなんて屁理屈は、もちろんダメです。「緊急事態のため」なんですから、間接的な波及などは「緊急」ではありません。
もちろん、海兵隊の「訓練」も、大きな目的外使用です（訓練なら本国でできます）。
ということで、明確な緊急事態へのスクランブル以外は、飛行は求められません。
日本など東アジアの緊急事態のためという目的のために、ただじっと待機しているだけ。それを守ってもらいます。
民主党さん、いかがでしょうか。自民党さんと少しは違いを出したいけど、でも辺野古以外はダメというアメリカさんに楯突く勇気はないし・・・・なんでしょう。
＜辺野古でＯＫ、ただし目的外使用は厳禁＞、これしかないでしょう。
