まだ当分は

 別に決めたわけではなくそのうちやめるでしょうが、連日更新のため、幼稚な話の続きで恐縮です。
 ご承知のように世界恐慌リーマンショックアメリカからで、逆にいえば、これからは知りませんがこれまでは、世界的には最も豊かなアメリカが好況でどんどん儲けるなら、日本も儲かり世界経済は好況。国内的には、大企業が業績好調でどんどん儲けるなら、下請けも儲かり日本経済は好況、企業内でも、売上倍増で株主や社長がどんどん儲かると、従業員の給料ボーナスも増える、という寸法。いうならば、トップダウンの流れです。もちろん現実には、例えば、世界一豊かな国アメリカには世界一貧しい人々もいるわけですが、今は大雑把な無責任話。しかし、トップダウン方式では、貧しい人々、貧しい企業、貧しい国は、いつまでいっても救われません。国でも企業でも人でも、好況時には豊かなトップがより多く儲け、不況時には、貧しいボトムがより多く削られるからです。
 もちろん、貧しさはそのまま不幸ではありません。貧しい国貧しい家族にも、幸せな人生がたくさんあるでしょう。しかしそれにも最低限の保証がいります。最も貧しい国の最も貧しい人も、朝目覚めたとき、最低限、今日殺されず今日餓えずに一日を過ごして雨に濡れず寒さに震えず眠れる夜を迎えられると信じられるような世界は・・・しかし、まだ当分は来ないのでしょう。
 ボトムアップ方式というのが、ありうるのかどうかは知りませんが、高給社員の給料ダウンが給料の安かった従業員の給料アップとなる方式があるのなら、大企業の利益ダウンが小企業の利益アップとなり、超金持ち国日本のこの経済ダウンが貧困国の経済アップになるようなことも・・・しかし、まだ当分はないのでしょう。