ご挨拶 メモ5

 「ご指名によりまして、一言ご挨拶申し上げます。思い起こせば、この大きな事業のスタートに際しまして、プロジェクト・リーダーという、身に余る大きな役を仰せつかりましたのは、ちょうど5年前の7月のことでした。私のような者が、そんな大きな信頼にお応えすることができるのだろうか、そんな大きな責任を担いきることができるのだろうかと、正直、大きな不安で一杯の日々でございました。けれども、それは私の大きな誤解でありました。仕事をするのは私ではなく皆様方です。皆様方の大きなご協力、大きなお力によりまして、私のような者でも大きな破綻もなく、今日の日を迎えることができましたことは、私の大きな喜びとするところでございます。
 「これまでにない大きな容量をもつ軽量バッテリーの開発」という、本プロジェクトの課題は、大変大きな困難を予測させるものでありました。そして実際、皆様ご承知のように、いざ研究開発に取り組んでみますと、何度も大きな壁にぶつかったり、予期せぬ大きな課題が見つかったりと、決して平坦な道のりではありませんでした。けれども、皆様方それぞれが大きなお力を発揮されることで、それらの困難をひとつひとつ乗り越え、遂に、目標値を大きく上回る製品の完成という、大きな成功を収めることができました。この新製品は、わが社に大きな利益と大きな躍進を約束するのみならず、より大きくいえば、わが国の自動車産業に大きな飛躍をもたらすことでしょう。わが社を中小企業といわばいえ、です。会社の真価は、規模の大きさにあるのではなく、社員の心意気の大きさにあるのだということを、私は今回、改めて大きく確信させて頂きました。今日ここに、この大きな喜びと大きな感激を皆様方と共に味わうことができるに至りました5年間の経験は、私の一生の大きな宝物となることでしょう。今日のこの大きな感慨を胸に、明日からはまた、さらに大きな夢をもって、新たに大きな目標に取り組み、力を合わせて大きく前進してゆきましょう。・・・では、プロジェクトの大きな成功を祝い、わが社のより大きな躍進を願って、乾杯!」