1条も

 5月21日の朝日デジタル記事によれば(ということは、新聞にも載ったのかも)野田秀樹氏が、「いま憲法改正で9条を語るなら、1条も一緒に語らないといけないんじゃないか」、と語ったそうです。
 野田氏は、オウム・サリン事件で、1条を特に意識したとのこと。戦後、日本人は天皇制を清算せず、なし崩し的な対応を続けた結果が、あの事件だった、と。「君主制にしたい、あるいは1条はおかしい、という議論もしないといけないんじゃないか。」
 君主なら、まだしも人間なので、ときには暴君にもなれます。暴君になれるから仁君にもなれる。悪妻になれるから良妻に、悪徳警官になれるか良い警官に、泥棒ですら義賊になれます。しかしあの仕事はつらいでしょう。「麻薬やめますか人間やめますか」、と聞いてくもれません。私たちが、有無を言わせないのです。