遊び人処分  

 服装が「乱れ」ていたから出場辞退させようということになりかけたということですね。全く、あきれ返ってモノもいえません。
 オリンピックの種目に組み入れられる種目には、バイアスロンのような兵士訓練、フィギュアのような見せ物、その他いろんな出自のものがありますが、スノボというのは、もともと遊びです。遊び人の若いモンがトップ技術をもって当然。服装はもちろんいろんな意味で、品行方正体育系スポーツマンのイメージ枠をはみ出した若いモンが、日頃の「遊び技」を鍛えに鍛えて、世界トッププロになったのです。
 そんなスノボを五輪種目に入れたIOCの魂胆はみえみえ。冬季五輪に若者の関心を惹き付けてより多く<金儲け>したかったからに決まっています。そして、遊び人の若いモンを選手に選んだJOCの魂胆もみえみえ。世界トップクラスの国母氏がとるかもしれない金メダルを、「選手団の成果」としてちゃっかり頂こうとしたのです。
 シャツのすそを出したから処分というのなら、遊び出自のスノボを五輪の金儲けに使わなければいいのです。遊び人の若いモンを五輪に利用しなければいいのです。自分たちの金儲けや成果宣伝に国母氏を使おうとしながら、シャツを出したから処分とは、あきれる他ありません。
 結局しかし、シャツ出しは出場辞退すべき程重い違反行為であるといいながら、後から処分することにして出場を認めるとか。そりゃそうでしょう。出場させなければ彼から「成果」を頂けないわけですから。参議院議員に収まり返っている団長は、ただの筋肉頭かと思っていましたが、結構ずるがしこいですな。