自然よりも人が

 昨夜の久しぶりの停電は、めったにない機会なので近所の闇でも愉しもうかと思う間もなく、突如回復しました。PC仕事も録画録音の類もしていなかったので、実害もなし。とはいえもちろん、拍子抜けだなどとけしからんことをいっていられるのは、ふつーの境遇にあるからで、災害地域は実に大変でしょう。
 それにしても、ミャンマー十数万人、中国数万人。自然が人を殺した数のあまりの多さに、言葉を失います。
 けれども、数の大きさをいうなら、大量の人を殺すのは、もちろん自然よりも人です。
 例えば、藤原新也氏によれば(→ここ)、20年前の抗議鎮圧で虐殺されたチベット人が20万人(鎮圧の陣頭指揮を執ったのは現国家主席胡錦涛)。その前、建国の年49年から10年間にわたる中国の占領時に虐殺されたチベット人は実に120万。もちろん、私たちの国もまた、それまでの戦争で、それ以上の人を殺しまた殺されたのですが。