死なずに殺させたい

 戦争できる国、戦争する国へとまっしぐら。どうにもアベ一族を止められません。何故、と問うまでもありません。戦争まっしぐらの現状に、私たち普通の人々の大半が賛成しているからに他なりません。
 こうなると覚悟しておかねばなりません。近い将来、銀座か渋谷かそれともどこか、とにかく雑踏の真ん中で爆弾が破裂するかもしれず、それはもちろん実に理不尽なことではありますが、そうはいっても、そもそも戦争というものが実に理不尽で野蛮な殺し合いなのですから、どうなるものでもありません。70年前の今頃は、全く理不尽なことに、普通の人々の頭上に、無数の爆弾や焼夷弾が連日降って来たのでした。
 いや、集団的自衛というのは「そんな」戦争をすることじゃなくて、などとといっても、「そんな」戦争も「あんな」戦争もありません。自爆なんて「そんな」ことまでするか、とかいったって、とっくの昔に<我が軍>でも、「Kamikaze suicide corps(自殺隊)」が爆弾抱えて突っ込んでいったのでした。
 私たちは、殺し合いしたいとは思っているわけではなく、ただ<我が軍>に戦争させたい殺し合いをさせたいと思ってるアベを支持しているだけの普通の人に過ぎない。そういいたいのですが、「我々を敵として<軍>を送って来る政府を選んでおきながら罪がない責任がないなどと思っている普通の人々に、そっちが殺しに来るならこっちも殺す権利があると思い知らせることも戦争行為だ」などと、実に理不尽なことを考える、実に理不尽な人たちがいて、実に理不尽な戦争行動をするかもしれません。
 そんな理不尽な爆弾事件は起こらないように願いたいものですが、ともかく、<我が軍>を遠くに送って殺させたい、アベがそう思い、私たちが賛成し、そして、いずれどこかで誰かが殺されるわけです。