炎天の街

 この「はてなダイアリー」の「下書き」という機能は、便利といえば便利なのだが、不便といえば不便で、もちろん自分の不注意だから文句はいえないが、ときどき失敗がある。
 失敗1:テキストだけではないが、普通に何かのアプリで仕事をしていて、途中で中断しようと思ったときには、ページを閉じると「保存しますか?」と聞いてくれるので、たいていそうする。ところが、当ブログの「下書き」ページで書きかけのとき、エディターなどを使って物を書いているつもりでページを閉じると、「保存しますか?」という問いかけなどなく、即消える。長い書きかけが一瞬で消えたときなど、自分の「失敗」を責めると同時に、「不親切」にも責任を転嫁する。
 失敗2:そんなわけで、下書きを中断するときは、こちらから「保存」作業をしなければならない。そう思って、書きかけで「保存する」とか「保存」というボタンを押すと・・これまた失敗するのである。どういうわけか下書きページにある「保存」「保存する」というボタンは、「公開する、UPする」という意味のボタンになっていて、中断のときは、「下書を保存する」という別のボタンを押さねばならない。
 そんな事情で、書いている途中の下書きを「保存」ボタンを押して「公開」してしまった時には、あわてて文字を全部削除するのだが、しかし「今日は書かなかった」ことにはできず、今日の日付の白紙ページがそのまま残ってしまう。これまた、自分の「失敗」ながら、「不親切」にも責任転嫁したくなる。
 もしかするとどこかの設定を触れば解決するのかもしれないし、有料会員になれば、「不親切」が「親切」に変わるのかもしれないが、知らない。実はさきほど、上記「失敗2」により、「今日の白紙」を作ってしまったところであって、しかしこの炎夜に、改めて「不親切」に腹を立てる気力もなく、とりあえず事情を説明して白紙を回避すること、拠って件の如し。
 炎天といえば、昼食時、時々食べに寄る魚の店に行った。以前から行きつけだった店が、経営が難しくてやめてしまったからなのだが、ところが今日行った店も、いつの間にか閉まっていた。働き者だったまだ若い夫婦は、どうしているだろうか。そう思いながら炎天の街を見回すと、確か角にあったはずの小さい写真屋もなくなっている。為替と株価で見せかけだけの景気は、かくのごとく小さな暮らしをなぎ倒してゆく。別の店で、大爆発の処理の目途も未だたたぬまま、帰れない避難民への援助が打ち切られる一方で、川内原発の再稼働が近いというニュースを聞く。一体何を「守る」というのか。