誠にもって美しい国

 後手後手を「先手先手」と啼くカラス
 時折マスコミはダメだと書いてきたが、今回はまた、かの百田某氏まで「安部さんの対応は全くダメだ。これでは五輪は中止だ」、と正論をいっているのに「日刊スポーツ」のコラム「政界地獄耳」(25日)は、何と、この国は「誠に美しい国」だなどと、とんでもないことを書いている。以下は引用である。 
 ★公文書を改ざんしても、強引に検察人事に政治介入しても、正直に発言したホテルをどう喝してもこの国の国民は首相・安倍晋三を信じてきた。我が国の頭脳と呼ばれる霞が関の役人も答弁書に大きく漢字のフリガナをつけることを仕事だといわれても尊敬して従事してきた。自らの生活は決して良くならないのにアベノミクスは成功していると信じて疑わない人たちもいる。
 ★新型コロナウイルス対策の会議をサボる閣僚がいても、選挙違反をしている大臣も辞めればとがめられないし、みんなが許してくれる。「検察も公務員ですから」がいつの間にか合言葉のように言われるようになった。つまり日本の三権分立や秩序や道徳心も崩壊している今、「安倍4選ありうべし」と言いだす閣僚や自民党幹部さえいる。国民のためというより、それが自分にとって都合がいいからなのだろう。自分を最優先する政治家、官僚、財界。誠にもって美しい国といえよう。