森繁

monduhr2006-10-12

 なまじ男子誕生で、かえって事態がこじれたともいえます。例のことですが。規則変更をし難くなり、このまま推移すると、いずれ候補者がたった一人になってしまいます。いや、そういうことをいうこと自体がいけません。心痛の余り神経を病む方まで現れては、人権問題です。
 とはいえ、制度をまるごとなくしてしまうのは惜しい、という意見も分かります。巨額の維持費はかかりますが、純粋な儀礼やお付き合いは雲の上の専門職の方にこなして頂けると、政治家連中には何かと便利なのでしょう。それでも、生まれた瞬間から特定の専門職だけの人生を強制するというのは、人権侵害に他なりません。
 そこで私は、もうずっと前から「森繁」プランを提唱しています。いや、提唱した頃は、森繁氏はもっとお元気だったからで、今なら、別人でよいのですが。
 ニクラウスとかベッケンバウアーとかはちょっと古いですが、今年で引退するシューマッハーなど、皇帝とか帝王とか呼ばれる人物は世の中いくらもいます。それどころか、ペンギンや手術の名前まで、そう呼ばれているのですからね。その種の名称は、普通名詞というか普通の冠名称と思えばよいのです。
 というわけで、我が国でも、例えばナベツネとかエビジョンイルとか、あだ名をつけられるほどの御仁は、えてしてまた、やんごとなき名前で呼ばれます。いや、巷の中小企業とか団体など、皆様のまわりにも、案外そう呼ばれる御仁がいらっしゃるのではないでしょうか。
 そこで、やはり旗だけは味気ないということなら、いささか畏れ多いことながら象徴も普通名詞と考え、それも「民営化」でどうでしょうか。例えば森繁氏、でなくても、どなたか押し出しが立派でお言葉なども堂々と述べることができる方に、一定期間、専門職を勤めて頂くという案なのです。もちろん最高給で。森繁氏がご老体で申し訳ないなら、水戸黄門終わった人が順になる、と決めておけばよいと思います。
 名案だと思うのですがねえ。・・・だめですか。ア、ソウ。