ライト(5)

 「合法性が正当性を虐殺した」という文の原文を引用したいと思ったのですが・・・
 ・・・ここでちょっと横道。主題の「ライト」right ならぬ、別の「ライト」write についてです。
 昔、文章を書く者は、ワープロと呼ばれた専用機のお世話になったのですが、そのうち、その仕事が汎用パソコンのソフトに移されたと思うと、「ワード」をはじめ、各ソフトが競って大きなお世話、余計なお節介の道をまっしぐら。印刷部までもった大出版社でもめったにできない実に多くの職種の仕事を、ひとつのソフトにぶち込んで、どうだ便利だろうと自慢してくるのですから、たまったものではありません。
 とにかく、書く(ライト)段階では、ひとりで書くことに専念したいのですが、まるで、うるさい編集者が常時横に座ってあれこれ口を出し勝手にどんどん手を入れるように、実に余計なお節介をするのです。実に不愉快極まりません。「あ、間違いですよその字は」「いいんだよ、後で見直すんだから」「あ、均等割りですね、はいはい」「ちがうんだよ、ここは」「あ、そこはタブで、この位置ですね」「馬鹿、勝手に動かすな、このままでいいんだ」「あ、ここは箇条書きで○数字と」「やめんか!あっちへ行け。後で呼ぶまでそっちにいろ」「いやご遠慮なさらずに、そのままそのまま」「何だこれは。行間が変化したじゃないか」「あ、必要ないなら、こうすれば直りますよ」「何だこれは。文頭がぐにゃぐにゃじゃないか」「あ、お望みだと思ったのでそうしたのですが、お望みでないならそうご指定いただけば」「そっちが勝手にしたんじゃないかっ!」・・・・・いやはや。
 ということで私は、すごく古いWZ4.0というエディターを、Vista(失敗、XPにすればよかった(^o^))に無理に載せて使っています。もちろん、素朴な(最低の禁則処理以外は何もしない)エディターというのは他にもありますが、私としては、「論理行累積カット&ペースト」というか、パラグラフ(論理行)のどこにカーソルがあっても単ストロークでカットでき、かつABC・・Pとカットした後また単ストロークでP・・CBAとペーストできることが必需なのです。が、そういうことができる素朴ソフト(できればフリー(^o^))がないのですねえ。私が知らないだけかもしれませんが。ご存じの方はお教え下さいm(_ _)m。
 ということなのですが、私のVZは、Vistaに無理に載せているためか、アクサン文字が使えません。それで、サルトル氏には申しわけないのですが、英語にします。思えば、しかし、こうやって英語帝国主義が不可避的に進むわけですね。例えば海外の知人にメールを送るとき(今は簡単メールは携帯でOKですが)、日本人または日本語ができる相手でも、環境が分かるまでは、文字化けを怖れて英語またはローマ字にします。ビジネスマンの間では、同様の理由で、結構日本人同士が常時英語(やローマ字)でやりとりしているケースが少ないということです。これは結構大きい問題ですが、今はおいて・・・
 ・・・と、申しわけありませんが、横道だけで今日は終わります。開票速報でも見てみますか。予想通りでしょうけれど。