ララバイの日本語

 昨今は、世の中のことに、とみに興味がなくなっておりまして、全くもって、実に断然くだらないことで恐縮です。昨夜、眠れない徒然に、何の理由もなく考えたことにすぎません。何事にせよくだらない事には腹が立つという向きは、本日は読まないで頂きますよう、お願いいたします。
 ご承知のように、日本語は、漢字かな混じりという、いうならば文字種混合表記が常態という変わった言語です。平安時代の大昔から仮名を2種類も発明しておきながら、ついこの間まで、仮名は「仮の名」で、漢字が「真名」であり本字であり正字であったわけですが、でも今は平気で3文字種の混合文を書くという、平等の時代、共生の時代です。
  「ピンポンパンって覚えてる?」
 さらにまた、いわば門戸開放の時代で、アルファベットも参加します。
  「NHKのニュース番組でしょ。」
 もうひとつおまけに、(句読点や諸記号は一応「文字」ではないということにしておきますが)、数字は「数の字」という以上、それは含めましょうか。ということで、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字、の5種混合文も、別に珍しくありません。
  「ニュースじゃなくて、NHKで夕方5時頃からやってた子供向け番組だよ。」
 で、ここからが本題です。といっても、誠に申し訳けありません、実にくだらないことになるのですが、夕べ眠る前にフト、大変くだらない問題を思いついたのです。
 問題。各文字種一つづつの、つまり最少文字の混合文は作れるだろうか。いや、実にもってくだらない問題です。
 で、眠るまでに思いついた答えが、これです。
 例えば3種3文字だと、「私のョ。」などですが、アルファベットを入れると、友達に、「ねえねえ、血液型何?」と聞かれた子が、4種混合4文字文で答えます。
  「A型だヨ。」
 さらに、数字も加えた5種混合5文字文だと、例えば、洋品店の棚卸しでの店員のせりふ、
  「Lは3着ネ。」
 他にも、スポーツ新聞の見出し「パ勝つ!」とか、クラスを聞かれて「私は3Cョ」とか、店員に分割払いを頼もうと、「6ヶ月で・・・」とか、いくつも考えられます。
 けれども、単語では、多分これが優勝でしょう。
  ト書き
 もうひとつおまけに。3種6文字重ねというのはどうでしょうか。娘がいま掛け算の「九九」を習っていまして、母親に練習相手になってもらいたいのですが、なかなか相手をしてくれません。そこで、家事の合間をみて、2文字づつで一言。
  「ママ九九いい?」
 全くもってくだらないことで恐縮です。お後がよろしい様で。