シーンとストーリー3

 だんだん話が怪しくなりますが。
 古代オリンピックでは、集まった人々目当てに演説する者や詩を吟じる者もいたようですが、競技は、戦車競走や武装競走や格闘技をはじめとする軍事訓練種目で、それは近代五輪も同じです。クーベルタンは、オリンピックへの女性の参加を禁止しましたが、かれによれば、スポーツとは「愛国心と軍人精神に結びつき、本質的には男性のするもの」だからでした。

 森女性差別発言から騒ぎとなって、結局その森を父と慕う橋本大臣が後を継ぎましたが、一応、20%の女性役員を40%にすることを目指すようです。結構なことですが、問題は「役員」比率だけではありません。例えば、女子競技、女子チームの「監督やコーチ」も圧倒的に男が多い、そこが問題だといった記事が出たりしています。これまた、もっともなことですね。

 しかし、その種の新聞記事だったと思うのですが、こんな箇所がありました(と書いてから探したのですが見つかりません。記憶の再現というより勝手な創作になるかもしれませんがご容赦ください)。「強い選手は、勝つためのトレーニング勝つための試合運びを知っている。女子の金メダルクラスの選手でも男子の補欠クラスに負けるだろう。勝つために強い選手を、ということで、自ずと男子が求められてきたのだろう。