面白くない 

 沢亀天下で、いよいよ怪しくなって来ましたが、例の事業仕分けについても、厳しい意見があるようです。ましかし、素人目には、面白いのが一番。例えば、超スパコン計画が凍結されると世界一を狙えないという説明に、「2位ではダメなんですか?」とか。そんな単純な素人意見で重大な国家戦略が決められてゆくのではたまったもんじゃないとか、まあそういうこともあるでしょう。でもともかく、たとえ結果はこれまでの密室作業と大して変わらないとしても、どころかむしろ少し位悪くなったとしても、それでも、公開のやりとりという一点だけで、大いに結構なことだと思います。とにかく、面白いじゃないですか。何なら、「後進国でもいいんじゃないですか?」とか。
 面白いといえば、国立の「女性教育会館」というところをめぐっても、白熱したやりとりがあったそうですね。大体、そういう施設があることは全く知りませんでしたが、「〜女性教育の振興を図り、もって男女共同参画社会の形成の促進に資することを目的とする」のだそうです。よく分かりませんが。
 こんなことをいっては、大変さしさわりがあるでしょうが、どうも最近は、いわゆるフェミニズムの方々の方から、あまり面白いニュースがもれてきません。もしかして、会館の目的にあげられている「男女共同参画社会」というものが、政策目標としてかなり定着しつつあることにもよるのでしょうか。もちろん会館を含めて、そういった関連事業は、フェミニズムの方々の永年にわたる闘いの成果なのでしょうから、結果、そういった政策関与的な事業の場で、多くの方が大変忙しく仕事されていて、面白いことにまでは、おそらく手が回らないのでしょう。
 そういえば、慶応大学のミスコンというのは、巨額の金も動き、いろんな意味でスゴイらしいですね。金の動くミスコンなんてのは、昔ならおそらく、フェミニズムの方々がイベント阻止に押し掛けて、面白い事件になったりもしたと思うのですが、いまは、そんな大人げない関わりなどは全くしないようです。ということで、慶応ミスコンでは、運営団体の学生たちが「記念に」全裸で走り回ったりしたらしく、「ミスコン関連の事件」というニュースが今はこれですから、全く矮小で面白くない世の中になったものです。